知っていますかインナーマッスルの重要性

身体の表面から見えない深部にある筋肉をインナーマッスルと言います。
 見えないだけに普段意識することもない筋肉ですが、関節を安定させる重要な筋肉なので、ここで代表的なインナーマッスルの重要な働きを理解してしまいましょう。
肩痛の原因?
 肩では大きな筋肉(大胸筋、広背筋)が肩を内旋させる作用をもつため、これらが力を発揮するような動作では、インナーマッスルである外旋筋群が拮抗して肩関節を安定させ、また三角筋などによって腕を挙げるときに、外旋筋群がはたらいて、肩の上方へのずれを防いでいます。
 これらの外旋筋群の筋力が低下すると、腱や滑液包に炎症が生じやすく、肩痛の原因となると考えられています。
股関節を安定させる筋群
 股関節でも、臀部の比較的小さな筋肉たちが、関節を安定させる上で重要な役割を果たしています。
 また、骨盤の内側にある腸骨筋と、腰椎から始まり骨盤の表面を通って大腿骨に至る大腰筋を合わせて腸腰筋と呼ばれる筋肉があります。
 大腰筋の筋断面積は、黒人が白人に比べて3倍以上も大きいそうで、スプリンターの筋系をMRIで調べた研究からも、腸腰筋が発達していることが示唆されています。
 腸腰筋は、股関節屈筋、骨盤の前傾、腰椎のS字を維持するなどの作用を併せもつので、体幹を安定させながら、大きく強いストライドを生みだす原動力となっている可能性があるのです。転びにくさとも関係ありそうですね。

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