外傷の応急処置について

外傷の応急処置
 骨、関節、靭帯の外傷は、後遺症としても関節の不安定や運動制限や疼痛を残しやすく、後々の運動に障害を来すことにもなりやすため、応急処置が、将来の予後に非常に大切になってきます。

 この応急処置はRICEと呼ばれる方法で行われてきましたが、最近は RICESと言われるようです。



■REST(安静)


怪我をした所を安静にするには,固定が最も大切な事です。動かすと骨折や脱臼はひどくなり痛みや出血がひどくなります。


■ICE(冷却)


炎症を抑え、痛みを軽くし、腫れを引かせる為に氷が最も適しています。氷をビニールの袋にいれてタオル にくるんで、凍傷に気をつけて24?48時間位続けてください(一度に約10?20分を繰り返す)。ただし、出血がある・アイスアレルギーがある方には布をあてるなど、間接的に冷やしてください。
湿布剤はかぶれをおこし後の治療に支障がありますので使用しないで下さい。


■COMPRESSION(圧迫)



出血と腫れ、痛みをを抑えるため伸縮包帯やテーピングなどで患部を(氷嚢ごと)巻いてください。神経、血管の圧迫障害には充分気をつけてください。


■ELEVATl0N(挙上)



怪我をしたところを心臓より高くして腫れや痛みを軽くします。



■SUPPOUT(支持・固定)



出血時は患部より心臓に近い部位で止血し、重症時は動かさないように添え木など当て固定する。



 捻挫や肉離れは正しい応急処置や初期治療に問題がなければ後遺症等もそれほど高いものではありません。

 多くは接骨院などでの保存的治療が主となり、筋肉の損傷の予後は、大きな筋肉の損傷が主なため大むね良好で、多くの場合2?4週でにスポーツに復帰が可能となります。

 ただし手指の筋・腱・肩腱板・上腕二頭筋長頭筋の断裂などが疑われた場合は縫合を必要とすることがあるため、医師の受診をお推めしています。

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